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「いらっしゃいま……おや、これは珍しい、ずいぶんお若いお客様でいらっしゃいますね」

「若くないよ。中学生だもの」

ムカつく言い方をされたから、ついムキになっちゃった。
どうせ小学生に見えたんでしょ? 別に珈琲飲みにきたわけじゃないのに。

それにしても……なんで客がいないんだろう。
ぜったい待たされると思っていたのに、これじゃあ、何か頼まないとだめじゃない。

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◆​第二章◆

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