雪……？

空に向けた手のひらに、淡い結晶が落ちてきた。

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またか。
去年もそうだった。

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寒さと疲れがピークに達し、あきらめて家に向かい始めると、決まって雪が降ってくる。

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けれど……

だとしたら――

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私は足早に交差点を抜け、待ち合わせの人々で賑わう駅前に急いだ。

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やっぱり。
見つけた。

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珈琲専門店『スクラップ・カフェ』