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第一章
第二章
第三章
あとがき
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「なるほど、わかりました」
マスターはパチンと指を鳴らし、曲を止めた。
「お客様にぴったりの珈琲が、今、浮かびました。お任せいただけますか?
きっと、お気に召すはずです」
私の返事を待たずに、マスターは珈琲豆を選び出した。 顔をあげ、空中にずらりと並んだボックスのひとつを、迷うことなく指さしたのだ。
どういう仕掛けかわからないが、並んだボックスがパズルのように動き出し、選ばれた一箱が、カウンター内へと降りてくる。