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私は軽く手を振り、店を出た。

また来年――
この街に帰ってきたら、再び一杯の珈琲を求めて私はここを訪れるだろう。

忘れたい記憶を抱え、彷徨うひとがいる限り、彼もまた、存在し続けるだろうから――

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