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こんな日は、まっすぐ家に帰るべきだろう。
そう思いつつも、私はこの街に戻ってくると、決まってあの店を探してしまう。

きらびやかなネオン
浮かれ騒ぐ若者たち

歩いても歩いても、どこまでも続く華やかな喧噪……

道沿いに並ぶ店からは、同じテーマの音楽が絶え間なく流れてくる。
ポップスもバラードも、どれも聞き覚えのあるクリスマスソングだ。

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◆​第一章◆

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