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「いいんですよ、私が知らないことは、その都度<神様>に聞けばすむことです。

もちろん、私のことも教えてくださいますよ。でも……それは意味のないことなのです。

どうせ、聞いてもすぐに忘れてしまいますから。

<神様>がご存じなら、それでいいのです」

何なのこのひと。

自分のことまでネットに訊けばいいなんて、いくらなんでもネット依存しすぎでしょ。
たとえ即座に検索できても、それが正しいかどうかもわからないのに。


それとも、つながってるのはほんとに神様?
これはカミサマネットなの?
 
だから、試しに聞いてみた。

「ねえ、この世のことはすべてお見通しの神様だったら、パパの家族のこともわかるよね?」
「は? お客様のお父様のご家族ですか? それって……お客様では?」

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